About LEGACY OUTBACK
SUBARU OUTBACK
アウトバックはスバル(富士重工業)が製造・販売するレガシィ・シリーズでレガシィ・ツーリングワゴンをベースに専用バンパー、オーバーフェンダー等の外装を施し、最低地上高を200mmにしたステーションワゴンとSUVの中間に位置する車(クロスオーバーSUV)です。元々スバルは主要輸出マーケットである米国で人気の高いメーカーでした。その米国で1990年代に都市部でSUV車を乗ることがトレンドになりました。SUV車を持たないスバルがそのニーズに対応すべくレガシィをベースに急遽作り上げたのがアウトバックです。アウトバックに関してはwikiをご覧下さい。
私がロードスターの後継車種を決めるにあたり重視したポイントがあります。ここ数年、冬になると峰山・砥峰高原に通って雪の中でのトレッキングを楽しんでいます。FRのロードスターでは過去に何度もスタックを経験してきました。「雪道に強い車」が選択の第一条件でした。以下にその他の条件を示します。
- 大人4人がゆったりと過ごせる広さ
- 背の高い本格的なSUVは不必要
- 車中泊が可能
- 長距離運転を楽にこなせる(オートクルーズ装備)
- ガソリンはレギュラーで維持費が安い
2013年11月にロードスターの車検が切れます。秋口から新しい車選びが始まりました。マツダのCX-5、スバル XV等の車の試乗を重ねましたが私の理性を崩壊させる魅力を感じられませんでした。そんな時に出会ったのがアウトバックでした。現行のBR型(2009年~2014年)のアウトバックはそのエクステリア・デザインとアメリカ向けに巨大化したサイズに触手が動きません。BP型(2003年~2009年)のアウトバックの2.5Lモデルであれば私の条件を満たします。
2011年11月に私は稲美町にあるガレージ・ピット・ワンに車検で預けてあったロードスターを引き取りに行きました。その時にある人のBPレガシィB4を見ました。当時、同系色のロードスターに乗っていた私には衝撃の色(カメリアレッド・パール)のレガシィでした。これは車の所有者の方の許可を取って撮影した写真です。ちなみにSTIはステッカー・チューンだそうです。
当時はスバルのAWD車にはあまり興味がなかったのですが、レガシィに乗るのであればこの色以外は考えられないと思いました。新しい私の愛車にBP型のアウトバックの中古を探すことになったのですが、この色のアウトバックを探すことは非常に難しいことだと思い知らされました。カメリアレッド・パールは人気のある色ではありませんし、同色の車両が販売された期間も短かったようです。
25XT (CBA-BPH)
BP型アウトバックは基本的には二つのグレードにより構成されています。
- 25i EJ25(水平対向4気筒SOHCエンジン・2500cc)を積んだベーシック・モデル
- 3.0R EZ30(水平対向6気筒DOHCエンジン・3000cc)を積んだプレミアム・モデル
25iはレギュラーガソリン仕様で10モード燃費・13km、3.0Rはハイオク仕様で10モード燃費・11km。当然ながら私が狙っていたのは経済性の高い25iモデルのF型(最終モデル)です。F型レガシィとアウトバックの全生産台数に占めるカメリアレッド・パールの割合は3.7%だそうです。これでは中古市場で見つけるのは難しい状況でした。
ところがカメリアレッドの販売割合が13.7%もあるグレードが存在していました。スバルがスバル発売50周年記念車として限定2000台を生産したアウトバック25XTです。25XTには次のような特徴があります。
- アウトバックとしては初めてのターボエンジン(EJ25 DOHC AVCS ターボ)を搭載
- 車高を-25mm(最低地上高 -20mm)を落とした専用チューンの足回り
- タイヤをオールウェザータイプからサマータイヤに変更
- 限定モデルだけに豪華装備がてんこ盛り
さすが中古でもこのモデルは高い。オマケにガソリンはハイオク仕様で燃費はBP型レガシィでは最悪の10モード・10kmの不経済モデル。ただ専用カタログでもわかるように、このモデルのイメージ・カラーはカメリアレッド・パールでした。そのために他のグレードと比較すると3倍以上の台数が出ているものと思われます。
値段が高い上に不経済。私の希望モデルには入っていませんでした。でも何故かカメリアレッド・パールのXTがうちの駐車場にあります。大阪の某中古車店の店長の陰謀にハメられた結果です(笑)。ともかく縁があって我が家にやってきたアウトバック。愛着を持って乗れる我が家の一員として大切にしたいと思います。
2014/06/26 Amanjako